1/22 花里小学校の防災授業

花里まち協

2020年01月28日 11:09

みなさん、こんにちは
花里まちづくり協議会です!

1月22日(水)花里小学校体育館にて、飛騨高山高校 環境科学科の10名の学生さんが、花里小学校6年生を対象に防災授業を行いました。
この授業は毎年を行って頂いていますが、今年も子どもたちの様子を見学させて頂きました。

この授業では『自然災害に対する校区の危険を知り、安全に非難するための方法や危険を予測する知恵を身につけること』を目的に、DIG(災害図上訓練)のワークショップを行いました

DIG(ディグ)とは
Disaster(災害)
Imagination(想像力)
Game(遊び)
の頭文字で、地図を使って防災対策を検討する訓練です。

始めに防災士さんから防災について、次にメンテナンスエキスパート(ME)さんからDIGについて説明を聞きました。





その後、4人ずつのグループに分かれ、1グループに1人ずつ高校生さんが先生として入り、6年生の子どもたちと一緒にDIGを行いました。
使うものは
①昔の航空写真
②今の地図
③ハザードマップ
みんなの想像力

1.昔の地図と今の地図を比べて違いを見つける
 昔の地図の上に透明な用紙(セロハン)を乗せ、セロハンに校区、山すそ、川、道路を色別に書き込みます。





2.校区内の危険な箇所を見つける
 セロハンの下の地図を今の地図と差し替え、位置を合わせます。
 昔、山だった所に建物や道ができているところに色を塗ります。
 昔と比べて変わったところを見つけて、付せんに書いて貼り付けます。





3.出発地点と目的地を決め、向かう途中で大雨が降ったらどうするか考える
 大雨が降ったら危険なところを考えながら、出発地点から目的地までの避難経路を考えます。



6年生の子どもたちは、4年生の校内合宿でパーテーションを組んだり、毎年家族参観日に親子で通学路点検や避難経路の確認をしており、防災の勉強や経験を積んでいるからか、付せんも見る見る増えていきました。
避難経路を考える時間では、高校生さんから
「もうすぐ中学生になるよね。どこの中学校に進学するの?」
というアドバイスに
「自宅から中学校までの避難経路を考えてみよう」
といった意見が出たり、ハザードマップとの比較では、高校生さんから標高について教えてもらうと
「私の家より避難所の方が低いから、大雨の時は無理に避難せず家にいた方が安全かも」
という意見が出たり、自宅から国道や橋を渡って避難する子は
「災害の状況を見て、花里小学校まで避難できそうになかったら、一番近くて安全そうな避難所に逃げる」
といった意見が出たり、今まで取り組んできたことが子どもたちの意見に反映されているのを実感しました。
グループの様子を見守っていたMEさんや高山国道事務所の職員さんからは
「災害が過ぎた後、自宅までの道路が通れなくなっていたらどうする?」
と次の段階のことを質問されるほど、子どもたちの意見は素晴らしかったです。

最後にグループごとに発表しましたが、発表の時間も高校生さんたちが小学生を見守っていました。
DIGでも上手に小学生を誘導しており、高校生さんたちの頼もしい姿に若い人が育っていることが見ることができ、嬉しかったです。
間近で高校生さんの姿を見た小学生が、これに続いてくれることを願います。





高山市市民防災研究会の岩茸事務局長から
「花里小学校は校内合宿や防災ひろばなど、定期的にまち協と防災に取り組んでいるので、市内でも防災に対するレベルが高いです」
と仰っていただき、とても嬉しく思いました。
来年度も防災の取り組みを続けていきたいと思います。

飛騨高山高校の学生さん、関係者の皆様、ありがとうございました。

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